アストンマーチン初のバイク、「AMB001」とは?

アストンマーチンと言えば、イギリスを代表する自動車メーカー、とりわけ高級車メーカーとして知られた存在だ。
そんなアストンマーチンが初めてバイクを作ったことで大きな話題となっている。

その正体がはじめて明らかになったのは、2019年にイタリアのミラノで開催されたモーターサイクルショーでのこと。
アストンマーチンのイメージに違わぬ高級感あふれる雰囲気・風格はもちろんのこと、芸術品と評しても問題ないほど美しいデザインも高い評価を受けた。
このバイクはイギリスのブラフシューペリアとの提携のもとで共同開発されたもので、一般の公道では走ることができないサーキット用のモデルでもある。
だからこそ、芸術的なデザインや先鋭的な技術の採用が可能になった面もあるのだろう。

アストンマーチン「AMB001」のスペックは?

まず特徴として挙げられるのが、その美しいデザインの基本となっている外装だ。
これはアストンマーチンの車の中でも、とくに人気の高いハイパーカー「ヴァルキリー」と同じステレンス鋼で作られている。
このヴァルキリーは世界でもまだ150台くらいしか存在していないとも言われており、注文から納車までに数年かかるレア中のレアの高級車だ。
それと同じ素材で外装が作られているわけだから、そのスペックの高さがうかがえるというものだろう。

エンジンにはDOHCの997cc、水冷と油冷の両方の冷却システムを採用しているのが大きな特徴だ。
さらにターボでは最新型の可変ジオメトリー・ターボが搭載されており、ターボを搭載したバイクの問題点とされるエンジンへのダメージを最小限に抑える工夫が施されている。
ステンレス鋼に加えてカーボンファイバーやチタン、ビレット・アルミニウムなど強度と軽量を重視した素材を厳選することで車体の軽量化に成功しており、この排気量、そして堂々たる車体に対して軽量はわずか180kgだ。
まさにあらゆる面で最高の技術・素材が用いられたスーパーマシンと言えるだろう。

「AMB011」の驚きの価格

これだけのスペックを備えていれば価格もさぞかし高いだろうと思うが、実際の販売価格は10万8000ユーロ、日本円にすると1300万円程度となっている。
これぐらいの資金があれば高級自動車を購入することもできるわけで、価格に関してもまさにスーパーな水準にあるといえる。

なお、このバイクは100台限定製品となっており、すぺての車体にシリアルナンバーが刻印される。
このレア感も含めて、高い金を払ってでもほしいという人は世界中にいくらでもいるのかもしれない。
また、名称に「001」が使われていることから「今後ニューモデルが登場してシリーズ化されるのではないか」との声も早くも飛んでいる。