バイクウェアがダサくなる要因とは?
バイクウェアはダサい、という意見をよく聞く。
残念ながら否定できない面もあり、バイク好きとしてはうまく反論することもできずにもどかしい思いをすることが多いようだ。
もともとバイクウェアは、ダサくなりやすい環境に囲まれている。
なぜなら、バイクウェアはまずライダーの安全と快適な走行を維持するためのものだからだ。
デザイン性のために機能性を犠牲にすることは許されないし、もしそんなことをして怪我でもしようものなら、その人はライダー失格の烙印を押されることになるだろう。
そんなバイクウェアがダサくなる最大の要因は、プロテクターの存在だ。
胸部を中心に、万一転倒・衝突を起こしたときに体を保護するためにプロテクターを装着する必要がある。
そのため、体全体がモコモコした感じになってしまうのだ。
これではスリムな体型も台無しになってしまうし、太めの人ならそれがますます強調されてしまうことになる。
安全性を重視すればするほど重装備になって、全体のラインがかっこ悪く、ダサくなってしまうわけだ。
それから、これは登山ウェアとも共通する問題点だが、デザインやカラーが派手過ぎるものが多く、とくに街乗りで着用すると浮いてしまいがちだ。
夜間の走行時、車に気づいてもらえるようにこうしたカラー・デザインが採用されているのだが、一般的なファッションの視点からすると「ダサい」の一言で片付けられてしまいやすい。
バイクウェアをダサく見せない方法
では、ダサくなりがちな宿命を背負っているバイクウェアをかっこよく見せるためにはどうすればいいのか?
まず基本中の基本として、軽量・コンパクトやウェア・プロテクターを選ぶことだ。
とくに先述したように、プロテクターは体全体のラインを崩してしまうため、できるだけ目立たないものを選びたい。
もちろん、しっかりとした性能を備えていることが大前提なのは言うまでもない。
それから、着用するシチュエーションや季節感を重視すること。
街乗りとロングツーリングでは違うバイクウェアを着用する、そして季節に合ったウェアを選ぶ、といった工夫だ。
例えばメッシュ生地のバイクウェアなら、快適なうえに見た目も軽快さを演出できるし、夏場は暑苦しい印象を与えてしまう黒よりもやや明るめの色のほうがよい。
街乗りとロングツーリングでは事故のリスクも違ってくるから、プロテクター選びもそれに合わせて選びたい。
上下のバランスへの配慮も重要なポイントで、基本的にはどちらか一方をゆったり目にした場合、もう一方はジャストのものを選ぶ。
両方ともゆったりしたものを着用してしまうと、だらしない印象を与えてしまうからだ。
ファッションでは、上半身をジャストにしたうえで下半身をゆったりめにする「Aラインシルエット」というスタイルもある。
これはライダーにも向いたスタイルなので、参考にしてみてはいかがだろうか。