美しいエンジンの代表格、空冷エンジン

バイクのエンジンには空冷エンジンと水冷エンジンの2種類がある、今の主流は冷水エンジンだが、エンジンの美しさを語るなら、多少好みはあるかもしれないが空冷エンジンだろう。
事実、現在でも造形が美しいとされるHONDA CB1100RSなども空冷エンジンを搭載している。
バイクで真っ先に目が行くのはどこだろう、どうしてエンジンに目が行ってしまうのだろう、応えは凄くシンプルで、それが人の心を引き付ける美しさを持っているからにほかならない。
エンジンが持つその魅力は、バイクの造形美で重要なポイントのひとつだろう。
エンジンは造形美においても心臓の役割を果たしているといっても過言ではない筈だ。
空冷エンジンの持つその魅力を、今一度感じて欲しい。

空冷エンジンとは

抜群の造形美を持つ空冷エンジンについて少し説明をしておく。
空冷エンジンとは、走行風をエンジンにあてることでシリンダーから放熱し、冷却する仕組みを持っている。
表面積を増やす目的で設けられた冷却フィンこそ、空冷エンジンの魅力そのものと言ってもいい、この細かい幾重にも重なったフィン独特の構造はバイクファン以外にも魅力に感じている人はいる筈だ。
排ガスの規制にともない、空冷エンジン搭載のバイクはどうしても減少傾向にあった、しかしHONDAは現在でも対応できる空冷エンジンを搭載し、多くのファンが歓喜している。

美しいという言葉に尽きるバイクたち

空冷エンジンを搭載している美しいバイクについて紹介しよう。
新開発でありながらも空冷4気筒エンジンの魅力が完全再現されているのがHONDACB1100RSだ。
これは1969年に発売されたCB750FOURに使われているエンジンの魅力をなんとか現代に表現したいと開発されたものだ。
まさに、空冷エンジンの魅力に取りつかれた開発者の信念の塊ともいえよう。
最新型でありながらも、どこかなつかしさを感じるレトロなフォルムが、なんとも言えない魅力を醸し出している。
パワーは控えめに、走りは穏やか、空冷エンジンの見た目の美しさを最優先とした設計なのだ。

KAWASAKIW800CAFEにも注目したい。
全体的に丸みを帯びたフェイスはどこか可愛らしさを感じさせるが、備え付けられているエンジンの美しさにどこかギャップを感じずにはいられない。
さらに排気音を心地よくするためにチューニングがされており、走行しているときも空冷エンジンの芸術性を思いださせてくれる。

空冷エンジンの魅力は走りだけではない

確かに草冠においても空冷エンジンは魅力があるだろう、しかし造形美においても優秀であるということは忘れないで欲しい。
その見た目の美しさを存分に見せつけるのが空冷エンジンを搭載したバイクたちなのだ。
この空冷エンジンがあるからこそ、造形美に取り憑かれる人々が後を絶たないのは紛れもない事実だろう。
今一度そのエンジンをよく見て欲しい、走るだけではないその魅力を見つけられるはずだ。