もっとも美しいバイクの称号を自ら塗り替えたストリートファイターV4

2020年、ドゥカティはネイキッド・ストリートファイターV4を発表し、多くのライダーを唸らせた。
カウルをはぎ取り、その機械部分を見せつけるデザインは、美しい以外になにが形容できるのだろうか。
当然どのパーツもそれぞれの役割があり、無くてはならないものだが、ただ合理的であれば良いのではない、ドゥカティのバイクはいつでもそれを教えてくれる。
そして今回のストリートファイターV4はより顕著だ。
ウィングによりダウンフォースを発生させ、安定した走りを作り出す。
走行の性能は既に多くのライダーが語っているので、もう言う事も無いだろう。

EICMAで最も美しいバイク

ストリート・ファイターV4を見てどんな印象をうけるだろう。
ライトカウルを上から見てほしい、何処か邪悪さを印象づける顔に見えないだろうか。
それもその筈、ストリート・ファイターのデザイナーは邪悪さと愉しさを一緒にしたというコンセプトのもと、ライトカウル部分はコミックのジョーカーから落とし込んでいる。
走りの持っている邪悪さと愉しさを上手く組み合わせてデザインされているのだ。

武闘派の紳士とも言えるデザイン

5000rpm、6000prm、それだけ引っ張ってもまだまだ伸びる、しかしだからといって高い回転を常にしておく必要はない。
低い回転でも驚くほどスムーズなのだ。
よくストリート・ファイターV4に乗車したライダーが口を揃えて言うのが、見た目の武骨さが信じられないほど紳士的な走りをする、という言葉だ。
サスペンションの吸収が驚くほど良く、ワインディングも常に安定している、これがライダーが口をそろえて紳士的と言うポイントだ。
このギャップを生み出しているのが、このストリート・ファイターV4の魅力とも言えよう。
何といってもドゥカティの象徴とも言える鮮やかなレッドがよりいっそうその美しさを際立たせている。

美しいドゥカティの魅力に引き込まれるバイク

一度見ると印象に残る、文句なしのカッコイイバイク、乗りたいバイクと言えるのがこのストリート・ファイターV4だ。
カウルに隠されていたエンジン部分が姿を見せ、バイクの造形美を作品として楽しむユーザーの心も掴んで離さない。
バイクの魅力は走りだけではない、その見た目の美しさ無くしてバイクの魅力は語れないだろう。
走りを安定させるためのウィング、レトロな印象があったと思えば電子制御が近未来感を演出し、SFのような格好良さを演出してくれる。
細部に渡って「理由なくカッコイイ」を提供してくれるバイクだ、それだけこのストリート・ファイターV4は魅力的と言える。
造形美にこだわるなら、絶対に見逃せない1台であることは間違いない。